第85回研究会の記録
                 発行:事務局   記録:福田
開催日:1996年12月15日 10時30分から16時45分ごろ
場 所:ECCオープンキャンパスセンター
司会者:村田  書記:福田 
出席者:瀬尾、岩崎、新田、中西、横山、村田、福田、杉野、岡本、中根、
    角、中條、河俣、中村民、正木、石桁、今田、池田瑞、
    田中千、泉、石野、高橋参、西野、野口
欠席者:真嶋、西川、中村修、斐品、飯田、大西

1.諸会連絡
【研究会等の開催案内について】
 ◎12月21日(土)兵庫県教育工学研究会、園田学園女子大学、
  「サウジアラビアの教育事情」
 ◎12月21日(土)やる気研究会&教理研
 ◎12月23日(月)SE研究会勉強会
 ◎2月22日、インタ−ネット勉強会、園田学園大学30周年記念会館
   で10時から16時。
 ◎3月1日(土)兵庫県教育工学研究発表大会、兵庫県私学会館3F研
   修室で10時から16時30分。
 ◎3月8日(土)教育システム情報学会関西支部、情報処理教育研究会
  (学生による研究発表)、大阪大学産業科学研究所にて。
 ◎3月29日(土)関西支部講演会展示会・見学会、関西大学総合情報
  学部にて。
【原稿締め切りについて】
 ◎1月23日(木)国際会議AI−ED97(於:神戸)の原稿締切。

2.研究会報告(石桁先生)
 11月30日に行われた教育システム情報学会情報教育部会はIEC
 会員も含めて28件の発表があり、盛況であった。

3.マルチメディア教材の紹介
 ECCの英会話学習用教材(CD−ROM)を中根先生に申し込むと
 廉価で購入可能。この教材は出来が良い(岩崎、石桁)

4.本の出版の件(横山先生)
  1.パワー社から出す予定の本について、第一部、第二部については、ゲ
  ラができがっている状況である。
  2.タイトルは、「情報教育の知恵」が出版社のお奨めであるが、これで
  よいか? 特に意見は出ず、出版社からの提案どおりでいくことにな
  った。ただし、今後変更の可能性もある。
  3.初期に1500部位は購入してもらいたい。テキストや参考書として
  使ってもらうなど今後考えていく必要がある。
  なを、販売時期は3月末で、価格は2000円以上の予定。

5.情報交換
  ◎シドニ−大学について(福田先生)。
  ◎情報教育の外注化について
   電通高校の例の新聞記事のことが発端で、インタ−ネット管理の外注
    化や、将来起こりうると考えられる情報教育の外注化まで話題が及んだ。

6.スライドによるIEC活動の紹介(石桁先生)
   平成3年の情報教育フォ−ラムから平成8年のフォ−ラムまで、フォ
  ーラムの様子、反省会の模様を撮影したスライドが上映された。

7.次回の情報教育フォ−ラムについて
 日程は、8月23日(土)でECCコンピュ−タ学院と一応決めてお
 く。ただし、コンピュータ学院の移動予定と、補習予定のため、日程
 は決定ではない。今後ECCさんの事務局と詰める必要あり。この件
 は中根先生に依頼する。
  ◎機材は、OHPがあれば良い。
  ◎形式は円卓形式でやろうと言うのが前回の反省会での結論である。
  しかし、企画・運営方法は次回までの宿題。(忘年会でも意見を求める)
  また、本の宣伝がベースという認識は守る。

8.話題提供(村田先生)
 12月14日に日本科学教育学会で研究発表された内容について紹介
  され、そのことで討論が行われた。以下はその討論の概要でる。
【紹介内容】神戸大学付属明石中学校での選択総合学習における「なか
 ま集め」によるWWWホ−ムペ−ジ作り(KJ法精神を用いたWWW
 ペ−ジ作りの実践報告)。
【討論の概要】村田先生から研究のきっかけや概要について、「この研
 究は、トフラーの第三の波、産業社会から情報社会へという概念が根
 底にある。「仲間集め」を情報をまとめる技能として考える。今まで
 の教育はみんなでやる教育。これからは仲間でやる教育。情報を選ぶ、
 まとめる、使う技能が必要になる。」
  これに対して、「なかま集め」の意味、評価をどうするかなどの質
 問が出された。それに対して、村田先生より、「集めた情報の結合関
 係が正しいかどうかを評価する。評価は一つではない。多様な価値観
 をみとめてしまおうという考え方である。第三の波のような価値観を
 もった場合に、どのような教育ができるのか。ということを考えてみ
 た。例えば、フリ−スク−ル。ここではカリキュラムや評価がない。
 個々に助言を与えることはない。比較によって優劣は決めない。」と
 の回答があった。
  〜中略〜。
  最後に「KJ法の基本的なことはおさえてほしい。教育には目標が
 大事である。その目標をはっきり表現してほしい。組織でやっている
 限り評価はつきまとう。楽しいということは大事であるが、もう少し
 整理する必要があると思われる。子供の世界に大人の世界の方法であ
 るKJ法をもってくるのが難しいと思う。KJ法とはそもそも何のた
 めにあるのかということを考えてみる必要がある。」という指摘があ
 った。
9.次回研究会
 定例研究会は毎月第3日曜日です。
 次回(第86回)は1月19日です。
 司会:福田 書記は指名(あなたです)。
以上