IEC 第120回研究会議事録
              発行:事務局、記録:角

実施日 1999年11月21日(日) 10:30〜16:00
司会: 新田  書記 角
出席: 石桁、野口、高橋、西野、岩崎、河俣、岡本(久)、飯田、中村(民)、
    岡本(進)、田中(規)、横山、福田、中條、中西、山川、鍵本、寺川、
    原田(見学)

欠席届:正木、吉川、村田、岩田、森本、田中(千)、西垣

1.諸会連絡
1)11/27(土)第2回共同シンポジウム
  場所:大阪大学吹田キャンパス「コンベンションセンター」
2)11/28(日)インターネットと教育フォーラム
  場所:大阪科学技術センター
3)12/11(土)日本科学教育学会関西支部年会研究会
    新教科「情報」を考える
    場所:園田学園女子大学  13:30−17:30

2.諸会報告
1)10/9.10  日本教育工学会全国大会  場所:富山(西野)
    内容:総合的学習のシンポジウム、情報倫理のテーマがクローズアップ
          本年度開かれた諸学会の殆どが、総合的学習を取り上げていた。

  情報倫理について「21世紀における情報アクセスの技術と倫理」
    <パネリスト>
    正司(兵庫教育大)「知的財産権とその教育」
    中村(千葉工大)「コンピュータ・ネットワークの乱用とセキュリティ教育」
    松田(東京工大)「「情報モラルをどう捉えて教育するのか」
    古藤(川村女子大)IECでの研究内容とほぼ同じ
    工藤(ジャストシステム)「情報倫理教育の課題」
2)10/22  近畿情報  参加者:約180名 
  内容:(野口)大学と高校の先生との立場の違いによる考え方のミスマッチを感じ
         た。今後はそのあたりを考えて研究すべきである。
         (西野)大学と高校の先生方が意見を出し合う場が少ない、そういった意味
                ではこの会合は成功と言える。参加者は、理数系の先生が多かった。
      ・教免については、判り次第勉強会を開催予定。
3)10/23 教育システム情報学会 若手研究者の会
  大阪大学の池田先生を中心に行われている。
4)10/23 情報数理セミナー (阪大情報処理センター) (野口)
  昼から情報教育の話があった。−私学の情報教育が遅れていることが問題
  (先生方は不安を感 じている)
5)11/8 ICCE99(千葉)(情報系の国際会議) 参加者:約500名 内
      6−7割が外国からの参加 (西野)
   主催:AACE    Contact:icce99@ai.is.uec.ac.jp参照
6)11/13 情報処理研究集会 主催:文部省 (東北大学)
  内容:大学教育が大変・・・・・・・学力の低下
  (高橋)発表を聞いて、情報リテラシーについては、中高で行われている教育方法
      が、短・大学でも行われている。
  IECにおいて:”学力の低下”については、多数意見が出た。
  ・マルチメディアの弊害ではないか
  ・数学ができないというよりも、日本語が理解できていない
  ・受験に必要ないことは、排除しているのではないか 等々
7)11/13・14 日本教育情報学会(東京) (角)
  内容:情報教育
  岡本(文部省):・情報教育について、現在行われようとしている総合的学習として
           のコンピュータ導入の
  次は、全教科(国・数・英・社etc)へのコンピュータ導入である。
  そのプロジェクトはすで
            に、始められている。
    ・著作権の問題:ホームページには、どこまで使用を認めるか、はっきり明記す
   べきである。
9)11/14 教育実践学会(兵庫教育大) (西野)
  内容:シンポジウム「総合的学習の時間」

3.発表 (西野)
1)昨年の実践内容「インターネット上の仮想クラスによる異文化交流の実践」
 (JSiSE'99)について
   ・Webページ上での仮想的学校の開設
2)「モバイルを用いた情報教育の試み」−日米韓の高校生による地域情報の取材活動−
  (電子情報通信学会:教育工学研究会)
  どちらも共通していえることは、言葉の壁である
  今回は、Web上ではなく、日本に集合して行われた
   ・各国共同の問題解決(取材)−−−取材内容をPowerPointでまとめる(英
   語)−−−プレゼンテーション
   ・取材は、大阪市内−−−ノートパソコン・PHS等を貸し出す(企業のバックアッ
   プ)
  今回は、イベントとして少人数で行われたが、授業として取り入れることは可能か?
   良いところだけを取り入れることは可能か?
  結果として、今回のイベントは国際交流・共同学習・・・・・と色々な考え方・見方
  ができるのだと思った。
 (参加企業)ウッドランド(株)原田さん:
   企業は学校教育に大変興味を持っているので、企業の先行投資を利用してほしい。
   今回の実践での問題点は、イベントが短期のため生徒にパソコンの使用方法などが
   身につかなかったことである。−−−使い続けないと意味がない。
   その意見に対して学校の設備は近々整う、故に今後の課題は、インタビューの方法・
   アポイントの取り方etcを重視してい
   かなければならないのではないか。(福田)
   多国籍グループであったので、国による興味の違いはなかったのか?そういったと
   ころも知りたい(福田)
   その他、色々な意見が交わされた。

3)発表(田中規久雄)−教科「情報」新設に見る情報教育政策の一断面−
   色々な意見が交わされたが、時間がなかったため、次回に持ち越し。
   多数のご意見、お待ちしています。

4.本の紹介
  1)インターネット講座  “Networkリテラシーを身につける”  
   (著)有賀妙子  吉田智子  (発)北大路書房
  2)情報基礎入門  (著)高橋参吉他  (発)コロナ社
  3)法情報学 "ネットワーク時代の法学入門“  (編)加賀山茂  松浦好治
  4)情報ネットワーク社会と教育  (編)Global Edu Net編集部  (発)
    株アルク
  5)養老孟司・学問の格闘  (編)日経サイエンス編集部 (発)日本経済新聞社
  6)情報処理 "いまなぜ情報倫理か“  情報処理学会  1999.Vol.40
    NO.11  通巻417号
  7)インターネット社会の幻想  (著)牧野武文  (発)株アルク
  8)インターネットセキュリティー入門  (著)佐々木良一  (発)岩波書店
  9)SPA!  雑誌  "ある日突然やってくる「メル友の恐怖」“
  *ご紹介いただいた方へ・・・メーリングに2,3行の書評をいただけるとありがたい
   です。

5.新会員紹介
  岡本 進(湊川女子短期大学) 入会
  原田 雅代(ウッドランド株) 見学

6.忘年会
  IEC・教理研・やる気研合同忘年会に賛成かどうか?―――賛成多数で合同忘年会
  決定!!
  日時:12/12(日) IEC例会終了後  17:00−19:00(2時間)
  場所:りゅうぐう亭北新地店 地下1F  電話:06−6341−0222
  幹事:横山・福田
  参加費:4500円  飲み放題・食べ放題

7. 情報倫理の本出版プロジェクト結成 ―― IECの名前を使用することを承認  
  教科書読本については、今後具体的に検討する。


 以上