第208回IEC研究会

日時:2007年7月8日(日)
   13:30〜17:00
場所:関学大阪梅田キャンパス
      大阪市北区茶屋町19−19
    アプローズタワー14階

    電話:06−6485−5611
   http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/

司会:横山
書記:矢島
出席者:横山、岸田、福田、中村(民)、田中(規)、大島、高橋、石桁、新田、野口、中條、政木、矢島、下倉、中西、西本、江見、中村(州)、竹嶋、小島、畑、石川、河野、福森、工藤、田中(秀)
欠席(連絡済):角南

内容:
1.会務(諸会連絡・報告,情報回覧等)

報告:
6月23日・24日
第24回情報通信学会大会
関西学院大学上ヶ原キャンパス

6月23日・24日
JADIE全国大会
フォーラム会計で論文集30冊購入して参加したIECメンバーに配付
残部は1000円で配付

7月7日
第90回情報処理学会CE研究会
独協大学

事務連絡:
欠席届はML掲示板(Web)を利用のこと(ML iec-ken2925)。
Web上の会員所属等の内容で修正点があれば横山先生に連絡する。
MLに複数のアドレスを登録することも可能。

連絡:
7月14日
ETロボコン全国大会

7月20日・21日
オープンソースカンファレンス
京都情報大学院大学

7月22日
ゲーム学会第5回合同研究会
京都情報大学院大学

8月11日
「モデル化とシミュレーション」および「マルチメディア活用」の研修 
京都情報大学院大学

回覧物:
第24回情報通信学会大会プログラム

すべての先生のための情報モラル
文部科学省委託事業
http://www.japet.or.jp/moral-guidebook/

情報処理学会研究報告
2007-CE-90
情報処理学会

2.研究報告
(グループ枠・60分)
システム研グループ(中條・政木)
「e-Learningシステム活用による遠隔研究会の可能性ーTIESのデモを中心に」

LIVE TIES
外部公開用のURLが発行できるので他のLMS(moodleなど)との連携も可能。
サポートスタッフへの連絡が随時可能。
OS Windows XP (Vistaでも見るだけは可能)
未対応ブラウザがある(Safari, FireFox, Operaなど)

質疑応答
Q:高校でやっているところはあるか?
A:大学の先生と連携している先生はいる。
Q:テストケースは可能か?
A:可能。高校にもサポートに行くことはできる。
Q:TIESは当初はいくつかの大学でクローズしていたはずだが。今は。
A:TIESの4,5からオープンTIESとTIESに分かれた。TIES5は登録した人しか見ることができない。
Q:使用料は?
A:共に無料。コンソーシアムのサポートが必要であればその際にはお金がかかる。
Q:オープンTIESのランキングの趣旨は?
A:学生が見る授業を増やしたいということ。授業改善の意味。
Q:TIESが重たいというが、どの程度の帯域か?
A:環境チェック。6〜7M程度。
Q:学習者にはメリットがあるが、教員にはメリットがあるか。
A:先生がPCが苦手でできないことができるようにサポートする点でメリットはある。
Q:授業コンテンツ互助会のようなものか。
A:そうです。
Q:どのくらいの大きさのシステムなのか?オープンコースウエアとしてどのような差別化をしていくのか?
A:システムの大きさは不明。ストリーミングサーバは5台ある。オープンにしない部分を用意していることで差別化をはかっている。教員がやりたいと思ったことを次々と機能としていれている点。
C:moodleは何でも縦に並ぶ。TIESは好きなところに配置できる。
Q:FDからみで取組んでいる大学はあるか?
A:ある。FDの講習会も録画している。研究室内の様子を録画している先生もいる。アイデアを動画でメモをとる感じ。
Q:コンテンツがたくさんたまったときに他人の著作物を勝手に自分の授業で使っていいのか。
A:手続きはない。著作者にメールなどで許可を得て使っている。
Q:学内の調整は?
A:ひとつの手段として紹介している。
C:コンテンツを販売することにもなるので、公開の意味について意志の確認が必要。
Q:サポートのバックボーンは何か?お金があるのか、有志メンバーがいるからできるのか。資金源がないとプログラム改良などのサポートができなくなるのでは。
A:スタッフ構成は帝塚山の職員が3人、院生が3人、帝塚山アルバイト学生が20〜30人。TIESの予算から出ている。
C:NPO法人となることで将来的なサポートが可能となるようにしている。

(個人枠)

中村(州)先生「モデル化とシミュレーションを楽しく学ぶためのソフトウェア開発」
システム・ダイナミックス・ソフトが中心
システムズ・シンキングとの非連続性
モデル化ではなくシミュレーションが中心
メ
モデル化とシミュレーションを楽しく学ぶためのソフトウェア開発

学習指導要領
問題解決とコンピュータの活用
問題のモデル化とコンピュータを活用した解決

具象の世界から抽象の世界への処理が弱い学生。問題を数式化する過程をうまく処理出来ない。
数から数は得意。
速さの問題を解く例の紹介。
考え力と考えを伝える力を育む教育。

Q:ターゲットはどこですか?
A:高校生をターゲットしてから初等中等まで引っ張っていきたい。
Q:モデル化とシミュレーションなのか数学の授業なのかが分からない。点を打っていってグラフする方法は数学で昔からやっていた。モデル化とシミュレーションの題材は学習指導要領「内容の取扱い」で決められている。
A:枠は越えている。
Q:数学教育の話になってしまっていないか。数学の指導要領と比べる必要はないか。
C:枠内で話をしながら、現状の指導要領がおかしいというところに持っていかないと研究題材にならない。
Q:数学でICTを利用していることを前面にだしてはどうか?
C:指導要領にも演繹する力を育むようにと記してある。しかし教科書にはない。
Q:表はなぜつかわないのか?思考の道具として使わないのはなぜか。
Q:モデルを用意して、ビューとコントローラーはあとから変更できる方がいい。
A:ActiveSheet, Prologのビジュアル化も参考にすればよいといわれた。
C:文字通りのモデル化は大変。

福田先生「課題研究授業支援システムの研究」
総合系学部における卒業研究の上流工程の支援

課題研究授業の上流工程
取組むことを決定する
テーマを決める
研究計画を練る
研究計画を評価・レビューする

標準化すべきという立場
研究計画書作成支援システム
最上流工程は対象としない
下流工程も対象としない

学生がWebフォームに質問に対する解答を入力する形で計画書を作成していく。
「あなたはその研究を行おうと思うにあたり、それに関連する社会の動向など…」というような質問。

支援システムの評価も行う

Q:上流工程・下流工程という言葉使いが気になる。標準化に併せて自然とよい論文が作れるということか。
A:下流工程の標準化は考えていない。
Q:先生がする評価の標準化は考えているか。
A:そこまでは考えていない。
C:様々な利用方法が考えられる。

3.その他
フォーラムに関して
31日に講師の先生が来られるので前夜祭を開催。
9月2日のみ参加の場合は矢島に知らせる。
フォーラム会計の使い方に関しては阿濱先生・高橋先生・江見先生で決定する。

次回の自由枠は石桁先生