第218回 IEC 研究会

日時 : 2008年5月10日(日曜) 13:30〜17:00
場所 : 関学大阪梅田キャンパス
     大阪市北区茶屋町19-19
     アプローズタワー14階1404番教室
     06-6485-5611
     http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/

司会 : 中西先生
書記 : 石川
出席者 : 工藤・角南・矢島・中條・江見・中西・後藤・坂本・小島・
田中(秀)・石井・高橋・中村・西出・梶木・長谷川・米田・石川・河野
欠席連絡 : 横山・畑・下倉・河俣・阿濱

■諸会連絡・報告

★終わったもの

情報倫理シンポジウム 2008
http://www.janl.net/sympo2008.html
2008年5月10日(土曜)

★これからのもの

2008年5月17日(土曜) 第94回CE研究会
http://www.ipsj.or.jp/09sig/kaikoku/2008/CE94.html
場所 : 京都情報大学院大学
10:00〜18:00
その後懇親会あり (参加費は5000円、参加者は事前申し込みを)

2008年5月24日(土曜) 情報倫理セミナー (学校教員向け)
[iec-ken 3099]
場所 : 京都情報大学院大学 (駅前校)
14:00〜17:30
その後、懇親会を予定

2008年5月30日(金曜) JSiSE 第1回研究会「eラーニング環境のデザインと HRD」
http://www.jsise.org/topics/20080530.html
場所 : NIME (メディア教育開発センター)
10:00〜18:00

2008年6月28日〜29日 (土曜〜日曜) 日本情報科教育学会第1回全国大会
http://jaeis.org/zenkoku/index.html
場所 : 滋賀大学教育学部
土曜 9:30〜17:00
日曜 9:30〜16:30

2008年7月18日〜19日 (金曜〜土曜) OSC関西
場所 : KCG 駅前校

SSS2008 締切 2008年5月16日
http://ce.eplang.jp/index.php?SSS2008

PCC2008 締切 2008年5月31日
http://gakkai.univcoop.or.jp/pcc/2008/index.html

2008年6月5日〜7日 サイバー犯罪に関する白浜シンポジウム (SCCS2008)
http://www.sccs-jp.org/SCCS2008/

■IEC 記念誌の発表 : 角南先生「料理の学びと情報教育」

質問 : その書籍は暗黙知について書いてあるのでは?
回答 : 大きな枠で言えばそういうことだと思う。
意見 : 準備から片付けまで、ということは重要だと思う。カレーの作り方(?)。暗黙知の部分がみんな違う。Object 指向の説明がうまくいかないことがあるのは、みんなで共有していな いからではないか。

意見 : 学生へのアンケート、「今まで教科書に沿った形で学んだか、自由な課題をやってきたか」、実際には教科書通りの学生の方ができる、という結果が出た。これはどういうことだろうか。

意見 : 料理は try & error の間隔が長い。cookies は1日に何回も焼けない。computer は何度でも try & error ができる。

意見 : カレー、レシピ通りに作ったのにちゃんとできない。
意見 : 料理の方が圧倒的に難しい。
意見 : 暗黙知と言うより伝承。レシピは「これで誰でも作れるよ」というものをまとめた。決して暗黙知ではないと思う。素材ごとに特徴があったり、季節・気候が影響したりする部分は暗黙知。
意見 : ID の説明でもよく料理の例が使われる。料理は非常に高度。computer は単純な組み合わせ。
意見 : 炊飯器でいろいろ調理できる。
回答 : 何を訓練したらあれ(?)を書き込むことができるようになるのか。
回答 : 調理師専門学校で7割の学生が computer 嫌い。最初からすーっと行く道でもなく、嫌にもさせない方法をどうするか。自分の関心に近いものをやるのが「好き勝手に学ぶ」の道。

意見 : 料理も computer も output が目に見えやすい。だから大人は好き勝手やる。航空工学では try & error で航空機を何度も落としたりはない。定量化する process が はっきりしたら面白い。

意見 : 武道には守と破と離がある。(CodeKata に関して。)
意見 : 高等学校の数学も型。しかしその背景を学ばないと単なる丸ごと input/output になる。
意見 : 優秀な人は暗記することと理解することが同時。
意見 : 証明できなくても公式を覚えろ、という教育の連鎖がまずい。
意見 : 全体を見る目と部分を見る目は子供たちの発達次第。一挙にどこまで教えるか。 
意見 : 料理は丸覚えにならないからいい。
意見 : 公式も、頭に入っていてスラスラ出てくる状態と教科書見ながらじゃないと使えない状態ではかなりちがう。
意見 : 料理もいくつか失敗を重ねたところに暗黙知が見えてくる。ご飯の炊き方のように。その上で、専門学校なら専門家を育てないといけないのではないか。
意見 : 料理は食べれば分かる。情報は評価があいまい。評価を feedback しなければやりっ放しになる。そこが料理と情報の大きく違うところ。
質問 : 学生は、料理の時は笑っていて情報の授業の時は厳しい顔なのか?
回答 : 料理の話に直接結びついてないと最初から聞かない学生もかなりいる。最初は料理に関係ない話でもそのうち料理に結びついていくる、ということが1年間で分かってくれればいい。9割の学生は調理者と客しか考えていない。店舗の周辺住民などとの関係は最初は考えていない。

■数理情報教育部会

★総論 江見先生

伝説のカレー
http://www.kcg.ac.jp/kcg1/html/Curry.html

★数学教育の授業で 中西先生

★数式掲示板 後藤・坂本・江見

質問 : MathML plugin は前からあったと思う。
回答 : 昔からある MathML を wiki に実装した。
意見 : 掲示板と wiki を使い分けるより、wiki に掲示板機能を持たせる方がよいのでは。
回答 : MathML そのままではなく TeX 形式で入力できるところが特徴。
回答 : 興味ある方は連絡を。URL 連絡。
意見 : 今回の発表では、技術的な試行に成功しただけに聞こえるので、今後の普及なども視野に入れて manual 作成などもしたのなら、その点も発表に入れると良い。

★一般情報教育としての CG アニメーション制作 矢島先生

意見 : CG だけ取り出すと、数学領域の人は線形代数や変換をすぐ思いつく。animation が情報の科学と理解にどう結びつくのか。
意見 : GIF はパラパラ漫画、animation は違う。そこをもっと前面に出すと良い。
回答 : 科学的理解が他のことの補助的前提になっている、という図も出したい。