第247回IEC研究会議事録

日時 : 2011年1月9日(日)
     13:30〜17:00
場所 : 関学大阪梅田キャンパス
       大阪市北区茶屋町19-19
     アプローズタワー10階1004番教室
     電話:06-6485-5611
     http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/

司会:横山
書記:横山
出席者:中條、石桁、岡本、正木、米田、中村(民)、梶木、中西、高橋(参)、石井、横山
見学者・非会員:村上和繁、岩崎重剛、山田祐二(後日入会)、宇野太郎、宇治典貞、野田効一
欠席者(連絡済):矢島、中村(州)、西本、江見
(敬称略)

内容:

1.会務(諸会連絡・報告,情報回覧等)
・中西--フォーラム報告(メーリングリストで報告済み内容参照)
・中西--11月には定例会が256回になるので、企画があれば、提案をよろしく 
・ML掲載内容:高橋(参)--非常勤募集

2.研究報告(グループ枠+自由枠)
「高等研ワークショップ」 
・総合司会--村上(大阪電気通信大学 大学院研究生)
・参加者----中條、中西、米田、宇野、梶木、山田の6名
・内容------
開会挨拶
D-P方式の紹介
本日の内容説明
グループワーク 
(「大学・専門学校」「高等学校」の2グループで行なった)
結果発表
アンケート
閉会挨拶
・結果発表
「大学・専門学校」グループ
調理師専門学校での授業を想定した授業計画を作成した。
起業のためのスポンサーからの資金獲得プレゼンを想定した。
D役とP役に加えてS役(スポンサー役)を追加した。
S役は、プレゼンを見て投資するかしないかの判断を行なう。
「高等学校」グループ
高等学校での授業を想定した授業計画を作成した。
まず、プレゼン代行を行なっている様子を模擬的に見せる。
その後、一人リハーサルをさせる。
その後、プレゼン代行と一人リハーサルを比較させる。
・アンケート結果   
詳細は、村上(大阪電気通信大学 大学院研究生)に問い合せて下さい。
kazusige.murakami@gmail.com
・なお、以下に、石桁先生からのワークショップ開催の御礼メールを再録させて頂きます。
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再録-------- Original Message --------
Subject: [iec-ken_ml 3630] 昨日はありがとうございした
Date:   Mon, 10 Jan 2011 09:59:03 +0900
From:   tadashi ishiketa 

IEC会員各位、
特に昨日の参加者各位、
潟Aスウィル 営業部 宇野太郎様(見学者兼参加者)、

石桁@大阪電気通信大学です。

昨日は日曜日にもかかわらず、IECのワークショップにご参加くださり、ありがとうございました。

説明者の村上君の言葉足らずがありましたが、私なりに少しカバーをさせていただきたいと思いまして、
筆を取った次第です。

プレゼン教育には、初級者用、中級者用、上級者用に分けられますが、DP方式は初級者用で、
しかも「リフレクション能力をアップすることに特化した方法」でした。

今、各大学で行なわれているプレゼン教育(本学のQ学科も同じでした)では、
「自作自演型」(学生が自分でテーマを決め、自分でストーリーを決め、自分でスライドを作り、
自分で演じる)で、これはプレゼンを経験させるという目的のものでした。これは経験第一主義の教育です。

このような教育は、高校でも、専門校でも、よく行なわれています。

せめて大学レベルなら、自分で振り返り、自分で改善できるという「リフレクションができる能力を
持たせたい」と考えておりました。社会に出たら、プレゼンはできて当たり前でしょう。


このリフレク能力育成に特化させる指導のために、「DP方式というアイデア」を、
大阪商業大学の正木教授が、3−4年前に着想されたのです。

IEC高等研の月例研究会で、このアイデアを聞いた摂南大学の松永教授も、私も、
そのアイデアに惚れ込みました。

自分で演じる前に、ペアの相手(他人、第三者)に演じてもらい、それを見て、
リフレクをするのです。これは第2段階のリフレクのチャンスです。

もちろん、演じて貰う前に、自分の思いをペアの相手に伝えなければなりません。
そこで「指示書・指示受書」を書いて、自分のプレゼンの構想を確認する事です。
ここに第1段階のリフレクのチャンスを設けているのです。

あのDP方式で、教育上、研究上のポイントは、いくつかあります。

(1)ペアを組みたがらない学生の指導。
(2)指示・指示受けができない、あるいは嫌がる学生の指導。
(3)自発的にリフレクをするための指導。
(4)リフレク能力の本質(プレゼンの着眼点、自分の思いとペアが演じてくれている
      プレゼンとの差異への気づき、心構え、向上心、・・・)を追究すること。
(5)リフレクの過程の追究すること。(プロトコルを把握すること。)
(6)多人数、一斉授業の中での実行可能性の追究。(時間と機材と補助者の乏しさ。)


ざっと、以上のようなことがあります。

中級者や上級者には、テーマの選び方、ストーリーの作り方、絵コンテの描き方、
スライドの吟味、ナレーションの配慮、視聴者の特性の把握、プレゼンの場の把握、
プレゼンの目論見、評価基準など、指導のポイントは多々あります。
これらのテーマは、次の段階のものと想定しています。

参加の方々から、いくつかのアイデアをいただきました。村上君の早急の分析に
待ちたいと思っております。

昨日は、ありがとうございました。心より御礼申し上げます。
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以上