第272回IEC研究会議事録

日時 : 2013年4月14日(日)
     13:30〜17:30
場所 : 大阪電気通信大学 駅前キャンパス306教室

司会:横山
書記:横山
出席者14名:井口貴紀、石川高行、石桁正士、梶木克則、河野稔、工藤英男、
       田中規久雄、田中秀樹、中西祥彦、広田高雄、宮野智暢、矢島彰、
       安谷元伸、山室公司、横山宏、吉野エミ

欠席届  5名:阿濱茂樹、江見圭司、加藤光、森石峰一、米田謙三
(敬称略)

内容:
1.会務(諸会連絡・報告,情報回覧等)
事前にBBS(http://ml.psn.ne.jp /iec-ken/BBS/)に書き込みをお願いします。
・3/25 情報コミュニケーション学会「勇者の会」 安谷、森石らが発表・参加
・3/31 教育理学研究会(主催:石桁、横山) 中西らが参加
・3/24 日本情報科教育学会近畿・北陸支部 研究会

2.「初等・中等研」グループ
「特別な支援を必要とする生徒への情報教育実践−化学物質過敏症生徒」
  大阪府立摂津高等学校の山室 公司 氏

・シックスクール症候群、シックハウス症候群-->CS
 化学物質過敏症の一つ。校舎の建築・改築時に使用した揮発性化学物質、日常の
維持管理に使用するワックス・洗剤・漂白剤などの清掃用薬品や防虫剤、あるいは
校内のダニ・カビ・ほこりなどのために児童・生徒の健康に異常の生じる現象

 ホルムアルデヒドやトルエンなどの化学物質が原因で発生した、「めまい」「吐
き気」「頭痛」「平衡感覚の失調」「呼吸器疾患」

 −−−>成人患者は70万人、国家レベルでも対応の指針は出たが、規制ではない。
 −−−>病気としての理解がされていないので、患者と周囲の対応は苦悩の連続
     世界的にも、疾患としての認知が低い。精神的なものとして、対応が遅れ
     ている。
 −−−>これといった特徴がなく疲れや軽い風邪、更年期障害と思われがちです。 
 −−−>化学物質過敏症の他にも、電磁波過敏症、低周波音症候群もある。
 −−−>発症者は、一般の医療機関で治療を受けようとすると、院内で使われてい
     る建材や消毒、薬剤、医療機器などから出る電磁波などに反応して症状が
     悪化することがある。

・埼玉県は対応がすすんでいる
  http://www.pref.saitama.lg.jp/site/kagaku-sonota-gosoudan/shikkuhausu.html

・枚方市立第3中学校では、CSに対応した校舎がある。

・CSにもレベルがある。1〜5

・摂津高校でも、情報科教育で、CSの生徒1名に対応した。
 学校に通いたくても通えないCSの生徒への対応について、教師と学校の苦悩の戦いの
 お話しであった。
 自宅でのe-Learningなども試みたが、その機材そのものが、化学物質を含んでいて、
 使えるものを見つけるのに苦労した。
 冬などは、窓も開けっぱなしで、震えながらの授業であった。
 学力も学ぶ意欲もあるCSの生徒に、いかにして、学校教育を受けさせることができる
 のか、試行錯誤の戦いであった。

・CS発症者のライフデザインをどのように支援できるのか、重要なテーマであった。

3.フォーラムに関して
・昨年12月のフォーラムでの、「検討テーマ」について、復習した。
・家庭での情報教育
・ソーシャルメディアのリテラシーについて
・twitter、facebook、lineなどの危険性について
--->高校生や学生の使い方の実態、認識について知る必要がある。
--->IECのメンバーでは、その経験度から、役不足なので、大学生に聞こうとなった。
   ---->次回、学生数名から、話しを聞く
      大阪電気通信大学の学生2名を手配済み)

4.次回の内容------>これから、必ず、次回の内容を確認していく
 午前中は、「システム研」がミーティング
 グループ枠は、「数理研」です。
 自由枠は、
   1 「特別な支援を必要とする生徒への情報教育実践−ダウン症候群生徒」
       大阪府立摂津高等学校の山室 公司 氏
   2 ?
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参考
  「グループ枠」の実績と今後の予定
  (1)高等情報教育研究グループ(高等研)
    2012年3月 2012年9月 2013年3月 2013年9月 2014年3月・・・  
  (2)初中等情報教育研究グループ(初中研)
    2012年5月 2012年10月 2013年4月 2013年10月 2014年4月・・・ 
  (3)数理情報教育研究グループ(数理研)
    2012年4月 2012年11月 2013年5月 2013年11月 2014年5月・・・
  (4)情報倫理教育研究グループ(倫理研)
    2012年6月 2013年1月  2013年6月 2014年1月 2014年6月・・・
  (5)教育情報システム研究グループ(システム研)
    2012年7月 2013年2月  2013年7月 2014年2月 2014年7月・・・ 
以上